2021年2月25日にリリースされたイラスト×小説コラボ型投稿サイト『たいあっぷ』に潜入してきました! (読み手が閲覧可能になったのは6月7日からのようです)
どんなことができるのか?
得するのは誰なのか?
個人的に感じたことを含め、まとめたいと思います。
「挿絵が欲しい小説家」と「挿絵を描きたいイラストレーター」のマッチングサイト
『たいあっぷ』では、1人で作品(小説)を投稿することができません。文章担当と挿絵担当、2人でタイアップしてやっと、発表できるようになります。
なので、ユーザー登録したらまず最初に自分のポートフォリオを作成することになります。
- 小説のポートフォリオ
Web上に発表済みの作品のURLと、作品の傾向などを登録します。 - イラストのポートフォリオ
画像をアップロードします。
ポートフォリオを作ったら、好みの作風の相方を探してメッセージを送るか、反対にメッセージが送られてくるのを待ちます。
マッチングがうまくいったら作品制作が始まります。
小説家からしたら、ここに登録しておいたら誰か絵の上手な人が挿絵描いてくれるかもしれないなんて、夢のようなサイトですよね。
ちなみに、1人で小説とイラスト両方のポートフォリオを作って、ある作品では文章担当・またある作品では挿絵担当、という風に二足の草鞋を履くことは可能なようです。
サイト内で打ち合わせとデータ共有が可能
マッチング後に円滑に打ち合わせや資料の共有ができるよう、いろいろサポート機能が用意されてるみたいですよ(著者はタイアップ未経験のため未使用)

詳しいことはガイドラインでご確認ください!
収益化できるのは人気作のみ
コンテストで入選したり人気作となることで、賞金や電子書籍化に伴う印税収入(2人で半分こ)を得られるようになります。

今のところ紙の出版は予定されていないようです。
第1回目のコンテストは6月30日に申し込みが締め切られました(特設ページはこちら↓)
イラストレーターだけタダ働きに!?
既存の作品を使い回すこともできる文章担当と異なり、挿絵担当は過去作を利用するのはほぼ不可能でしょう。タイアップ用に時間を割いてキャラクターをデザインし新規イラストを制作することになります。
小説家から依頼を受けているわけではありませんから、報酬は出ないのに何枚も……。作品の人気が出なかったり、コンテストで結果が出せなければ、その対価を得ることはできません。
これ、割りに合わないのでは?
文章担当の指示や希望に従って描くわけですから、同じ無報酬でも自分の好きな絵や漫画を描くのとは気の持ちようが変わってくるはずです。
せめてカクヨムやアルファポリスのように、投稿インセンティブがあったら良いのですが。
投稿インセンティブもらえるようになったら最強なのでは?
「投稿インセンティブ」とは、アルファポリスが実現している「投稿サイトが得た広告収入をユーザーに還元する仕組み」のことです。言葉を拝借しました!
コンテストで入賞するなどの狭き門をくぐる必要がないため、誰にでもチャンスがある収益化方法のひとつです。
挿絵が嫌いな人を除けば、ライトな読み手層はイラストレーターが書き下ろしたイラスト付きで小説が読めるとなればきっとここで読みたいはずです🤔
読み手が集まるだけの強みはあるんじゃないかと。
ならばあとは、負担の大きい挿絵担当のモチベーションをいかに維持するか? にかかっているんではないでしょうか。
頑張ってる作者(主に挿絵担当)が報われるよう、ぜひなんらかの「投稿インセンティブ」を配って欲しいと思います。
まとめ:『たいあっぷ』とは?
- 挿絵付きの小説を投稿するサイト
- 人気作は電子書籍化や連載販売での収益化が可能
- 文章担当と挿絵担当が1人ずつ揃わないと投稿できない
- 小説書き視点では、無償で挿絵を描いてくれる神様に出会える場所
- タダ働きできない/したくない絵描きには向いてない(「小説の挿絵描いてます」と言う実績は作りやすい)
小説+挿絵に限らず、楽曲+イラストとか音楽+詞などのタイアップに興味がある方は、『MECRE』をチェックしてみてくださいな!
コメント